過日、ソフトバンクの孫社長から、無料無線LANアクセスポイントについて、安全性の面からむしろなくすべきと発言がありましたね。
無料でなくとも公衆無線LANへのアクセスを気味が悪い(トラップかもしれませんからね)と思っていたので、ランチに入ったお店の無線LANを利用した際(ありゃりゃ言ってるそばから繋げている自分)にVPNのサービスについて調べてみました。そしたら、
“VPN Gate”筑波大学による「公開VPN中継サーバープロジェクト」
この裏技だと外国への内政干渉にならないですかね?
“VPN Gate”学術実験サービス
“VPN Gate”学術実験プロジェクトは、日本に所在する筑波大学における学術的な研究を目的として実施されているオンラインサービスです。本研究は、グローバルな「分散型公開VPN中継サーバー」に関する知見を得ることを目的としています。
とあったので「分散型」であり「共有型」ではないということで、細かいことまではわかりませんが、実際、「”VPN Gate”の概要」には次のようにありました。
“VPN Gate”に”VPN”接続すると、以下の3つの利点を得ることができます。
- 政府の検閲用ファイアウォールを回避し、海外のYouTubeなどのWebサイトを自由に閲覧できます。
- IPアドレスがVPNサーバーのものに書き換わります。インターネットで安全に情報発信をしたり、Webコンテンツを閲覧したりできます。
- 暗号化により公衆無線LANを安全に利用できます。
“VPN Gate”は過去の共有型”VPN”サービスと比べて、政府の検閲用ファイアウォールによって遮断されにくいという特徴があります。しかも、無償で利用可能です。ユーザー登録は不要です。
「L2TP/IPsec」による接続がお手軽だということでしたので、接続方法の案内を見ながら早速試してみました。
L2TP/IPsec VPNプロトコルを用いた”VPN Gate”への接続方法
やっかいは”L2TP/IPsec”対応の「VPN中継サーバー」の選択だけです。最初に設定した日本にある「vpn391660533.opengw.net」はサーバーにアクセスできませんでした。(本日だけかもしれません。もしかしたら日本から日本のサーバーにはNGなのか?)韓国にある「vpn461866469.opengw.net」は利用ができました。(iPhoneではWi-Fi接続時にVPNのアイコンが現れます。「ご安全に」の視覚化はこれだけ。)

VPN接続時の表記
今のところ、無線LANを利用する都度にVPNを入れるのかどうか判断する必要があるので一般の人の利用には耐えないでしょう。第一、このシステムの可能性には期待できるけど、登録されている全てのサーバーを信頼してよいものか?(そこらへんてどうなんすか?)なんか、わざわざまとめて盗聴してもらいにいってるのではないかと不安になります。結局、信用はお金で買うしかないのでしょうかね。ネットワーク利用が厄介になっていると感じているのは私だけでしょうか?
将来、このようなサービスがものごっつい拡充されて無線LANに接続すると強制接続されるようになれば孫さんの懸念も払拭さるのかもしれません。でも、ネットワークの利用にさらに費用がかかる(そこに商機があるんですか?孫さん)ようになって、貧富の差による利用形態の偏向が問題になるんじゃないでしょうか。そかさ、