XAMPPを久しぶりに動かしてみたら…

XAMPPのインストレーションは以前「ASUS Chromebook C425TA」の導入レポート(その5)で紹介し、(その6)に続いて(その7)でWordpressをインストールするところまで紹介しました。

検証まで、macOSでも同様に行ったのですが、その後はあまり必要でなかったので放ってありました。

(いやだって、Wordpressの独自テーマを作ったとしても、外部サービスの利用とかあると実際のテストサイトを運用しないと不安になりますじゃん。)

XAMPPの管理ツールの初期画面

最近、Reactの学習を始めて、じゃあ実行環境をローカルにインストールと作業してみた時に「そだ、Wordpressの開発で躓きっぱなしの課題をローカルで検証したら?」と思いつき、勢いあまってXAMPPの環境も整えることといたしました。

WordPressの動作環境までインストールを済ませたのですが、新しいMac mini(Apple M2 Pro)で行うのは初めてでした。

ここで以前から使っているMacbook Pro(intel Core i7)でのインストレーションと異なることがあったので、自らの備忘を兼ねて紹介します。

「ASUS Chromebook C425TA」の導入レポート(その6)では、XAMPPをインストールのまんまでdeamonアカウントを使ってFTPアクセスすると、ディレクトリを作ったりファイルを置いたりする権限(パーミッション)がないので作業ができません。そこで、htdocsディレクトリのオーナー(ユーザーとグループ)をdeamonにしてしまうように案内してます。

これ、Mac mini(macOSはVentura 13.6.3)ではダメなんです。

確認までFTPアカウントの情報です

Host : 127.0.0.1
Account : daemon
Password : xampp
Port : 21

確かにターミナル上ではオーナーが変更されます。つぎは(その6)からの複写です。

(注意)一行目、macOSでは「daemon.daemon」でなく「daemon:daemon」とコロンで区切らないとコマンドが通りません。

$ sudo chown -R daemon.daemon htdocs 
$ ls -l
...
drwxr-xr-x 1 daemon   daemon       138  6月  9 10:37 htdocs
...

ところがFTPでアクセスしても自由に操作ができません。(訳わかんなくてPCを再起動までしちゃいました。)

htdocsを掘ってみると、中のファイルやディレクトリのオーナーは、ユーザーがroot、グループがadminのまんまです。ファインダーからアクセスしてディレクトリを作り、ターミナルからオーナー変更を掛けるとその下階層ではディレクトリが作れるしファイルも放り込めます。

それでファインダーでhtdocsの「情報」を見てみると「あれれ?」daemonになっていない。Macbook Proでは以前に試行してあったので、確認すると、ちゃんとdaemonになってる。

何度が同じ操作をしてみましたが変更は効きません。(執拗なんです。)

まあ、目的はUNIXをどうこうしようということではないので、それは仕様であると観念しました。

頭を切り替えて、じゃあファインダーで変更しよう考えて「情報」ダイアログでオーナーの変更を試みました。

残念ながら、daemonをユーザーとして加えることはできませんでした。蹴られました。ターミナルからの操作と結果は同じということです。(しかし、ターミナルと情報で表示が異なるのはどういう訳なのでしょう。)

ダメならダメで「じゃあ、everyoneのパーミッションだ。」と切り替えて、htdocsのeveryoneグループを「読み‏/書き」権限に変更しました。

everyoneグループを「読み‏/書き」権限に変更

すこし不安がよぎりましたが、FTPでアクセスして自由に操作できるようになりました。

もしや、こっちの方が簡単だろうと、Macbook Proの方も同じ設定に揃えました。ターミナルからも同様にすればよかったんでないかとも思いましたが(どうでもいいので、)忘れることにしました。

CPU(SoC)が異なり、OSバージョンも変わっているとはいえ、オーナーコントロールに関して動作が異なるのは「UNIXとしてどうよ。」と不信を感じました。翻って、もう少しちゃんとUNIXのことを勉強した方が良いのだろうかとも思いました。

いやさ、でも、これ以上課題が増えるのは困るなあ。そかさ。